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特集:今が旬 てんたかく

富山の気候と環境は米の栽培に最適

稲刈り風景 富山平野の背後には3000m級の山々が連なり、1年を通して豊富な雪解け水を平野にもたらします。山間部と平野の距離が近いため、雪解け水は急流河川を一気に滑り落ち、県下全域に張り巡らされた水路を通じて冷たいまま水田へと流れ込みます。そのため、暑い夏でも稲は活力を失わずに、いきいきと生長を続けます。このように、富山は豊富な水に恵まれ、耕地に占める水田の割合は全国一(96%)です。そしてお米をつくる人々の愛情と勤勉さ、高い技術力があります。それら全てが、お米のおいしさを育んでいるといえます。

富山県生まれの新品種「てんたかく」

てんたかく 近年、地球温暖化、夏場の異常高温が続いています。コメづくりにおいても異常な高温は品質に影響します。そうしたなか、「てんたかく」は、猛暑でも品質の低下がない品種として富山県農業研究所が開発した早生(わせ)の品種です。母は「ハナエチゼン」、父は「ひとめぼれ」で、高温条件でも品質が良く、美味しいという特徴を持っています。平成4年の交配から10年余りの歳月が費やされ、高温に強い品種として全国的にも評価されている品種です。
作付面積は平成15年の本格導入以来増え続け、現在、約4,100ヘクタールとうるち米全体の約1割(平成20年)となっています。穂が出るのは7月中ごろ、実りは8月下旬ごろで、富山米のトップバッターとして、いち早く皆さんにお届けしています。

富山の主力は「コシヒカリ」

てんたかく 富山で最も多く栽培されている品種は「コシヒカリ」で約32,000ヘクタールの面積があります。「コシヒカリ」は、8月初旬に穂を出し、9月中旬ごろに米を実らせます。その期間、富山の平均気温は25度前後。これは、「コシヒカリ」が最もおいしく実る気温といわれます。近年は夏場の高温化傾向に対応して、品質に大きく影響する「穂が出る時期」が高温に会わないようにするため、従来はゴールデンウィークに田植えしていたのを大幅に繰下げ5月10日から15日を中心とするなど、品質を高める対策を全域で取り組んでいます。その結果、平成19年産米の1等比率は90%となっていますが、20年産も同様に良好となっています。

マメ知識 晩生品種の「てんこもり」

てんこもり 早生の「てんたかく」、中生の「コシヒカリ」に続く、晩生品種として、「てんこもり」が、本年から本格的にデビューします。「てんこもり」は、富山県農業研究所が開発した品種で、成熟期が「コシヒカリ」よりも7日ほど遅く、極めて高品質で、美味しいお米です。今後、「てんたかく」、「コシヒカリ」、「てんこもり」の三兄弟で、バランスの良い作付けを進め、富山米の品揃えの充実を図ることとしています。