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特集:今が旬 ねぎたん

買い物袋や冷蔵庫に収まるサイズが好評

 夏のシーズン、そうめんなどの麺類に欠かせない薬味が「ネギ」。ところが、一度包丁をいれたネギをなかなか食べきれずに、放っておくケースが少なくありません。
 「使い勝手がよく、一度に食べきれるネギが欲しい」という消費者の声に応えて、富山県農林水産総合技術センター(旧富山県農業技術センター)は、国の農業・食品産業技術総合研究機構と協力して、平成9年から「短いネギ」の研究に取り組んできました。その取り組みから生まれた、富山オリジナルのネギが「ねぎたん♩♩」です。白ネギの出荷規格は、全長が60㎝で、白い部分にあたる軟白部が30㎝以上と定められています。これに対して「ねぎたん♩♩」は、通常の白ネギより20cm短い全長40㎝で、軟白部が20㎝以上。買い物袋や冷蔵庫にすっきりと収まる取り扱いのよさが特長です。また、少人数家族でも使い切れるサイズになっており、家族構成や生活スタイルの変化に適応した長さといえます。

短いことは生産者にとってもメリット

 白ネギよりも短い「ねぎたん♩♩」は、栽培期間が短いという点において、生産者にとってもメリットがあります。栽培期間が短いと害虫がつきにくく、病気にもなりにくいため、長いネギより手がかからずに済むのです。白ネギは軟白部を育てるために、根元に土を寄せる「土寄せ」を行いますが、この回数も少なくて済みます。定植時に、土を掘る必要もありません。これらのことから、白ネギに比べて農作業の省力化が見込めるというわけです。さらに、従来の白ネギ出荷の端境期にあたる7月に出荷できるため、通年での出荷体制が見込める点、また水稲作業の時期と重複しないため、複合経営に適しているなど、様々なメリットがあります。
 「ねぎたん♩♩」は射水市新湊地区を中心に、2006年あたりから本格的に栽培されはじめました。2007年に約33トンを出荷。一部は中京地区へも出荷されました。その後、黒部市、魚津市、氷見市、滑川市、富山市などへ栽培が広がり、2010年は県全体で80トンの出荷が見込まれています。

「ねぎたん♩♩」の新品種「越中なつ小町」「越中ふゆ小町」が出荷"

 県農林水産総合技術センターは、「ねぎたん♩♩」の栽培方法を確立させると同時に、新たに独自の品種を開発、育成してきました。これまで使われてきた既存品種「ホワイトツリー」に比べて葉が短く、軟白部の太りが早いなどの特徴を持つ「砺波NO.5」と「砺波NO.9」を育成しました。名称を募集した結果、応募のあった350点の中から、それぞれ「越中なつ小町」「越中ふゆ小町」と命名し、2010年2月に品種登録されました。
 新品種は葉が柔らかく、辛味が少ないのが特長で、2010年から本格的な栽培がはじまりました。短いことによる買いやすさやと使いやすさに、柔らかな食感と焼くと甘さが際立つ「ねぎたん♩♩」は、家庭の食卓でより一層活躍しそうです。

脚光を浴びるミニ野菜

 家族構成や食生活の変化から、小さなサイズの野菜が人気を呼んでいます。買い物した時の持ち運びやすさと、一度で使い切れる使いやすさはもちろん、見た目の可愛らしさや、無駄を出さないエコブームも人気の背景にあるようです。手頃なサイズに切り分けたカット野菜よりも日持ちし、水分や栄養価が損なわれないという点も支持される理由です。
 ミニニンジン、ミニカボチャ、ミニキュウリ(ひめきゅうり)など、小さなサイズの野菜はありますが、消費が多く見込まれないため、生産者が限られてきました。ミニ野菜が注目されるこの機会に、例えばミニトマトがお弁当から和洋のコースメーニューまで様々な場面で活躍しているように、小さいならではの新たな調理法や活用法が見いだされることが期待されます。

 ■2010年6月:たまねぎ
 ■2010年5月:春キャベツ