ばれいしょ | 越中とやま食の王国

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ばれいしょ

富山の水田が芋畑に

平成22年度に富山県でスタートした「一億円産地づくり」は、各地のJAや地域の担ぎ手とともに、1品目1億円の大規模園芸産地づくりを目指しています。その対象品目の1つが馬鈴薯です。 この馬鈴薯生産にあたっては、全農富山県本部が購入した機械を生産者に貸し出すことで、大規模かつ効率的な生産体制を整えます。また新たに設置した野菜選別調整出荷施設に馬鈴薯を集約・選別し、さらに販売出荷も全農富山県本部が一元的に行います。
この結果、質の高い馬鈴薯を安定的に市場へ供給しブランド化を図るだけでなく、栽培農家も生産だけに専念することができます。対象地域全体では、富山市池多地区や魚津市住吉地区などを中心に、作付面積が昨年の4.5haから8.3haと2倍近くに拡大しており、これまで水田だった土地が芋畑に変わってきています。
現在は、「男爵」を中心に収穫時期の異なる3種の品種を組み合わせて生産しています。それにより、長い期間にわたって出荷ができ、安定供給にもつながっています。
生産高が増えたことで、これまで中心だった県内量販店への出荷から県内外の外食・中食産業・加工業務向けの出荷も増えてきています。その理由の一つに、芽の数が少なく窪みも浅い品種「はるか」に力を入れていることがあり、加工しやすいと評判。コロッケの消費量が日本一の富山で、県産馬鈴薯を使ったコロッケを口にする機会が今後ますます多くなりそうです。

山田地区で栽培される「牛岳高原馬鈴薯」

県内各地で馬鈴薯栽培が広がる一方、牛岳(標高987m)のふもとに広がる富山市山田地区(旧山田村)は、他の地域にさきがけて特産化を図った、富山県内を代表する馬鈴薯の産地です。今から約30年前、新たな農産物の特産化をはかるべく、農協が主体となって栽培に着手しはじめ、選別から箱詰めまでを行う大型集出荷施設を設けるなど、村をあげて栽培・特産化に取り組んできました。最盛期には、1シーズンで35トン程度の馬鈴薯を県内市場へ出荷しました。
 「牛岳高原馬鈴薯」として出荷される山田地区の馬鈴薯は、標高の高さによる冷涼な気候と、昼夜の寒暖差、また赤土が広がる豊かな土壌といった特有の栽培条件から、荷崩れせず、味も歯ごたえも美味と評価されています。7月下旬から8月半ばまで収穫、出荷され、一大産地である北海道産が市場に出回る8月中旬まで、県内の食卓を賑わせます。

アイスやコロッケなど加工品としても大活躍

「牛岳高原馬鈴薯」を使った加工品として人気があるのが、「てんころアイス」です。馬鈴薯のことを、山田地区では「てんころ」という方言からとったネーミングで、その可愛い語感も人気の秘密。アイスの中でも、馬鈴薯のホクホクとした食感が残るように工夫が重ねられており、まろやかな中にも、さらりとしたミントの香りが絶妙と評判です。山田地区の温泉や「ふれあい青空市・山田の案山子」、富山市総曲輪通りの野菜販売所「地場もん屋」等で、一年を通して購入できます。
他にも、馬鈴薯を粒のまま混ぜ込み、冷めてもおいしいと評判の「案山子のコロッケ」や、地元商工会青年部が、八尾地域の名物でもある煮込み料理「牛すじ」とコラボ企画して「てんころボール」なるコロッケを生み出すなど、加工品として様々に形を変えて取り入れられています。

「いも堀り体験会」開催

山田地区では、馬鈴薯、りんご、そば等、ご当地産の農作物の収穫を祝う感謝祭を、それぞれの作物の植え付け時期や収穫期にあわせて開催しています。馬鈴薯については、「いも掘り体験会」。家族連れなどあわせて1000人を超える大勢の人で賑わっています。粘り気の多い赤土からやっとの思いで掘り出す収穫作業は、感動もひとしおとあって、馬鈴薯の味わいも深まります。収穫した馬鈴薯は袋につめ放題(有料)で持ち帰ることができます。

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